春の土用​の養生法:東洋医学から学ぶ季節の変わり目対策

 2025年の春の土用期間は4月17日(木)〜5月4日(日)。土いじり、新しいことの開始、旅行や引越しなどは避けましょう。どうしても必要な場合は間日を選びましょう。

 ◎春の土用期間の「間日」は、4月18日(土)、19日(日)、22日(火)、30日(水)、5月1日(木)、4日(日)です。

 春土用の戌の日は、4月23日(水)です。
この日は「い」のつくものや白い食べ物を食べると良いとされます。

・「い」のつく食材
いわし、いか、いくら、いちご、いも(じゃがいも、さつまいもなど)、いんげん、いなり寿司など

→体を整える特別な力があると伝えられています。

・白い食材
豆腐、白米、大根、うどん、しらす、餅、かぶなど

→胃腸をいたわり、消化を助けるとされています。

二十四節気「清明」の過ごし方
〜春の終わりを健やかに迎えるために〜

二十四節気「清明(せいめい)」の時期(4月5日〜4月19日頃)です。「清浄明潔」を略した言葉で、万物が清らかに明るく輝く季節を意味します。新緑、木が芽吹き、桜やチューリップが満開になり、花が咲き誇り、春の景色が一段と美しくなり、春の陽気が満ちる時期です。

しかし、気温差や湿度の変化で体調を崩しやすい時期でもあります。

■起こりやすい不調:

・肝機能の乱れによるイライラや疲労感。環境変化によるストレス(新年度のスタート)

・自律神経の乱れ(胃腸の不調、消化不良、むくみ、肩こり、不眠、頭痛、倦怠感、めまい、気分の落ち込み)

・花粉症や目の疲れなどのアレルギー症

中医学では春は「肝(かん)」「目」と関係がある季節。清明になると肝陽が上亢しやすく、イライラや怒りっぽさが増すことも。

「肝」→「心と体のストレスマネージャー」

◎季節の食材で体を整える
おすすめ食材:新玉ねぎ、たけのこ、アスパラガス、春キャベツ、初ガツオ。

湿気対策と肝、目のケアを心がけ、旬の食材で体を整え、ストレスを溜めず規則正しい生活を心がけましょう。

東洋医学と春

東洋医学的には、 春と目と肝臓と怒りは深い関連性があります。

目は肝臓の窓。 春は目を大切に。

イライラ、ストレスは肝臓を消耗させます。

 春はいつもより穏やかに過ごしまよう。

啓蟄の過ごし方

啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の一つで、冬眠していた虫(動物)たちが春の訪れを感じて地中から這い出す時期を意味し、2025年は3月5日から約15日間続きます。この時期は自然界が目覚めるだけでなく、人間の体も冬から春へと移行する重要なタイミングです。

◎啓蟄の特徴と体調変化

■気候的特性

三寒四温:1日で10℃以上の気温差が生じやすく、自律神経が乱れやすい

湿度変化:花粉や黄砂が飛散し、アレルギー症状が悪化する

新陳代謝の活性化:冬に蓄積した老廃物が排出され始める

■患者さんに多い症状

自律神経失調(めまい・頭痛)

花粉症やアトピーの悪化

瘀血(おけつ)による肩こり/腰痛

春バテ(倦怠感・不眠)

疲労感や倦怠感:冬に溜まった老廃物が排出されることで体に負担がかかる。

精神的不安定:春特有の「肝」に影響を受け、イライラや不眠を感じることも。

■治療院推奨の養生法

・温熱ケアで冷え対策

入浴法:40℃の湯船に15分浸かり、内臓温度を1℃上げる

食事:生姜、ニラ、シナモンを含む温性食材を積極的に摂取

服装:腹巻きやレッグウォーマーで下半身を保温

・代謝促進メニュー

 食材 :効果  調理例

タラの芽:肝機能向上  天ぷら

菜の花:デトックス、血行促進  辛子和え

蛤 :解毒作用、精神安定  潮汁

梨 :肺を潤し咳止め  生食、煮物、コンポート

※春の苦味食材が肝臓解毒を促進

春の不調は冬の養生で決まります。啓蟄は体の『衣替え』時期と捉え、

以下の3点を意識しましょう。

日々30分早く就寝し、生活リズムを整える。

1日1食は温かい汁物を追加

できるだけ湯船に浸かる習慣を

 啓蟄は自然界だけでなく、人間にも大きな変化をもたらす季節です。この時期に適切な養生法と健康管理法を取り入れることで、心身ともに健やかな春を迎える準備が整います。

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